ベトナムコーヒーとは

ベトナムコーヒーの定義は何でしょうか?

ベトナム式のコーヒーは、一般に私達にとってポピュラーなコーヒーとは、明らかに一線を画していますよね?
味もカカオのような味で柔らかく、抽出する器具もちゃちなアルミ製の器具です。

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ベトナムコーヒーは、3層式の専用フィルターを使用して抽出します。

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ベトナム式のコーヒードリッパーは、豆カップ、中蓋、ストレーナ、上蓋兼汁受けの4つのパーツで構成されています。
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では、このドリッパーこそがベトナムコーヒーの定義でしょうか?

ところが、あのようなコーヒードリッパーは、昔のフランスで一般的に使われていた器具です。
フランスの植民地であったベトナムは、コーヒーの抽出の仕方もフランスの影響を強く受けました。
もっとも、当時のフランスでは、陶器製であったり銅製であったりしたようですが・・・。

そう考えると、

4つのパーツで構成された3層式のアルミ製の器具をフィルターとして抽出するコーヒーこそがベトナムコーヒーである
と、言えるのではないでしょうか。


ベトナムの宗主国であったフランスでは、コーヒーと言えば普通はカフェオレです。
カフェオレは、英語に訳すと「ミルクコーヒー」ですが、日本人に一般的なミルクコーヒーとカフェオレとは、ミルクの量とコーヒーの濃さが違います。

フランス文化の影響を強く受けているベトナムでも、コーヒーと言えばミルクコーヒーです。

ですが、昔のベトナムでは、コーヒーにコンデンスミルクを使っていました。
コーヒーをドリップする前に、あらかじめカップにコンデンスミルクを入れて置きます。
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ベトナムは暑い為、新鮮なミルクが入手しにくかったので、コーヒーを入れる際にコンデンスミルクを代用に使っていました。

ですので、

コンデンスミルクを入れるのがベトナムコーヒーである
とも言ます。

確かにベトナムではミルクコーヒーが一般的ですが、「カフェ・デン」と呼ばれるブラックコーヒーが男らしいとの理由で、ブラックコーヒーが男性に好まれる傾向もあるようです。


ですが、最初に申しましたように、ベトナムコーヒーは、私達におなじみのコーヒーとはハッキリ味が違います。

私達が普段飲んでいるコーヒーは、世界のコーヒー豆のシェアの80%近くを占めるアラビカ種です。
一方ベトナムで多く栽培されるコーヒー豆は、ロブスタ種です。

このロブスタ種のコーヒー豆の味こそが、まさにベトナムコーヒーの味であると言えます。


ベトナムコーヒーを厳密に定義すれば、

  • 専用フィルターで抽出する
  • コンデンスミルクを入れる
  • ロブスタ種のコーヒー豆を使用する
と言えます。

しかし、紙のフィルターで抽出しようがミルクを入れなかろうが、

ベトナムで栽培されたコーヒー豆の味こそがベトナムコーヒーである
と言えるでしょう。