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フランス支配の影響を受けたベトナムのコーヒー

0101c.jpgベトナム式のコーヒーは、ロブスタ種の豆を深めに煎り(フレンチロースト)、フランス式のフィルターで抽出し、コンデンスミルクを加えてるのが一般的な飲み方です。
多くはチコリーを加え、粗めに挽きます。
チコリーは、日本名はキクニガナ(菊苦菜)、フランス語ではアンディーヴ(endive)と言い、コーヒーにスパイシーな味わいを加えます。

豆は、ロブスタ種のコーヒー豆を用いることが多いのですが、現在はアラビカ種も増えて来ています。
また、タヌキコーヒーの俗称があるコピ・ルアクの豆を使うこともあります。


4つのパーツで構成された3層式の器具をフィルターとして抽出する入れ方は、植民地支配を受けたフランスの手法を取り入れたものです。
ベトナム語でも、コーヒーはフランス語と同じようにカフェと言います。


コーヒーがベトナムに持ち込まれたのは19世紀でした。
そして、コーヒー豆の栽培も、フランスの植民地化とともに始まりました。


ベトナム式コーヒーで使うフィルターは、アルミニウムまたはステンレス製で、底に細かい穴が多数開いています。
これは、フランス伝統の組み合わせ式フィルターで「カフェ・フィン」と呼ばれています。
0101b.jpgフィルターは3重構造で、カップに乗せる平な部分、湯を受ける筒状の部分、筒の中に入れるフィルターに分かれています。

このフィルターで入れたコーヒーはとても苦いので、「カフェ・シュア」と言うミルクコーヒーにして飲むのが普通です。
この辺りもフランスの「カフェ・オ・レ」と似ています。

ベトナムでは、生乳ではなくコンデンスミルクを用いるのが一般的です。
それも、後からコーヒーに加えるのではなく、あらかじめカップの底が見えなくなるまでコンデンスミルクを入れておき、その上からコーヒーを落とします。

0101a.jpgコーヒーもミルクも濃厚で、コーヒーキャンディーの味に感じます。
ブラックの飲んだ場合は、砂糖の入っていないチョコレートと言った味わいです。


暑い国であるベトナムでは、アイスコーヒーの「カフェ・スア・ダー」も好まれています。
0101d.jpgこのアイスコーヒーは、ベトナム北部では「カフェ・ナウ・ダー」とも呼ばれています。
ホットと同様のスタイルでグラスに落としてから、大きめの氷を加えて冷やして飲みます。